センチコガネ

この記事をシェア

センチコガネ(雪隠金亀子、雪隠黄金虫)は、コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ上科・センチコガネ科(Geotrupidae)に分類される甲虫の総称です。
糞や腐肉を餌にするいわゆる糞虫の一群で、金属光沢のある鮮やかな体色をしたものが多いです。

成虫の体長は2cm前後の小型の甲虫でコガネムシ科の昆虫より胸部が大きく、前翅に縦のすじがある種類が多いです。
体は金属光沢のある黒色で、種類や地域個体群によって紫、緑、藍色、金色などを帯びます。

成虫、幼虫共に糞を食べる糞虫です。
和名の「センチ」は便所を指す語「雪隠(せっちん)」が訛ったもので糞に集まる性質に由来しています。

成虫が出現するのは夏で、ウシやウマなどの糞、または動物の死骸や腐ったキノコにも見られます。
夕方に地表付近を低く飛んで糞などの餌を探し、夜には灯火にも飛来します。
飛翔筋が退化して歩行のみで移動する地域個体群もいます。
交尾したメスは獣糞を土中の巣穴に引き込んでこれで育児球を作り産卵します。
孵化した幼虫は育児球を食べて成長します。

金属光沢のある鮮やかな体色から昆虫採集の対象になっています。


オオセンチコガネは、コウチュウ目・コガネムシ上科・センチコガネ科に分類される昆虫の一種です。
糞や腐肉、腐ったキノコを餌にするいわゆる糞虫の一群で、金属光沢のある美しい体色をしています。

通常は赤みを帯びた紫ですが、地域変異が多く三重県などでは紫、赤、青の3つの体色を見ることができます。

体長 16-22㎜。
成虫、幼虫ともに糞や動物の死骸に集まります。
まれに腐ったキノコやクヌギなどの樹液にも飛来します。
自然界における物質循環に果たす役割が大きい昆虫の一種類です。

活動期は4月から10月。
雑木林などの散策路を歩いているところを目にすることが多い。
春期と秋期に個体数を増しています。

採集データ
採集日・ 2001年8月13日
採集地・岐阜県 高山市
撮影データ
カメラ・OLYNPUS TG-3
撮影モード・フォーカスBKT(撮影枚数30コマ・標準)、LED発光、露出補正0.0、WBオート、ISOオート、3200×2400(4:3)
画像編集ソフト・CombineZM、PaintShop Pro X8

この記事をシェア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください