ニイニイゼミ
学名 : Platypleura kaempferi
カメムシ目(半翅目)・セミ科
日本・台湾・中国・朝鮮半島に分布する小型のセミ
成虫の体長は20-24mm。
全身に白っぽい粉を吹き、頭部と前胸部の地色は灰褐色、後胸部と腹部は黒く、後胸部の背中中央には橙色や黄緑色あるいはその二つの色が混ざった”W”字型の模様があります。
体型は丸っこく、横幅が広く、複眼と前翅の間に平たい「耳」のような突起があります。
前翅は褐色のまだら模様、後翅は黒地に透明の縁取りがあります。
幼虫の抜け殻は小さくて丸っこく、全身に泥をかぶっていますから、他のセミの抜け殻と容易に区別がつきます。
北海道から九州・対馬・沖縄本島以北の南西諸島、台湾・中国・朝鮮半島まで分布します。
喜界島・沖永良部島・与論島には分布していません。
梅雨の最中の6月下旬頃から7月頃にかけて発生し鳴き始めます。
8月には少なくなり、9月にはあまり見られなくなります。
幼虫は成虫になるまでの時間が短く、羽化した日の夜のうちには飛行をします。
体の灰褐色と翅のまだら模様は保護色となり樹皮に紛れわからなくなります。
メスは枯れ木に産卵管をさしこんで産卵をし卵はその年の秋に孵化します。
わたしが小学生だった1970年代は家の庭で多く見られたのですが、最近はほとんど見かけることが無くなりました。
ニイニイゼミは乾燥した環境に弱いセミとされていますから、都市化による道路のアスファルト舗装や近年の気温上昇などの影響なのでしょうか。
採集データ
採集日・ 2006年8月2日
採集地・島根県 安木市
撮影データ
カメラ・OLYNPUS TG-3
撮影モード・フォーカスBKT(撮影枚数30コマ・標準)、LED発光、露出補正0.0、WBオート、ISOオート、3200×2400(4:3)
画像編集ソフト・CombineZM、PaintShop Pro X8
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