マンディブラリスフタマタクワガタ

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マンディブラリスフタマタクワガタ(学名Hexarthrius mandibularis)
昆虫綱甲虫目クワガタムシ科フタマタクワガタ属に分類されるクワガタムシです。

フタマタクワガタ属では最長でオスの大顎は長く、基部から下方へ向かっています。
中央部に1対の大型の突起(内歯)があり、基部から先端にかけても細かい鋸状の内歯があります。
インドネシア(カリマンタン島南部、スマトラ島)、マレーシア(カリマンタン島北部、主にサバ州)に分布しています。
熱帯雨林に多く生息し夜行性ですが、暗い熱帯雨林に住む為に昼間に活動する事もあります。

成虫の食性としては主にロダン(ヤシの一種)などの樹液で、幼虫はそれらの朽ち木等の腐植質を食べ生後6~9ヶ月で蛹になります。
オスよりもメスの方が幼虫期間は短く蛹化後は1ヶ月程で羽化し成虫になります。
成虫の寿命は6~8ヶ月です。

スタイルがよく大きいことでペットとして飼育され、主に亜種H. m. sumatranusが日本に輸入されています。
亜種間の違いとしてスマトラ亜種と比較して内歯が中央よりも基部側に位置する個体が多いのですが中間的な特徴を持つ個体も存在します。
体表の赤い個体も多く見られます。

大顎で挟む力が非常に強くて非常に性質が荒いので、同種他種問わず争い殺してしまう事があるために単独で飼育する事が望ましいクワガタムシです。
オスがメスを殺してしまう事もあるり繁殖の際には注意が必要です。
野外で採集されたメス成虫は、多くの場合交尾が済んでいるので、通常は交尾させなくとも産卵させることが可能です。
産卵の際には、堅くつめた発酵マットの上に朽木を置くきます。
市販のホダ木にも産卵をしますがカビが生えると卵が孵化しないこともあります。
分子系統解析の結果、フタマタクワガタ属はノコギリクワガタ亜族に分類され基本的な幼虫の食性は白色腐朽材です。
幼虫飼育は菌糸ビンでも発酵マットでも可能ですが、最も好む腐朽の程度が明らかで無く菌糸の有無が成長に与える影響もわかっていません。
現在も愛好家によって大型の個体に育てるための方法が模索されていますが確立していません。

メスは、パリーフタマタやリノケロスに非常によく似ていて、稀にパリーフタマタとの雑種個体(通称キルヒナーフタマタクワガタ)が採集されることもあります。

採集データ
採集日・ 不明
採集地・マレーシア
購入・マレーシア・キャメロンハイランド
撮影データ
カメラ・OLYNPUS TG-3
撮影モード・フォーカスBKT(撮影枚数30コマ・標準)、LED発光、露出補正0.0、WBオート、ISOオート、3200×2400(4:3)
画像編集ソフト・CombineZM、PaintShop Pro X8

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