OLYMPUS TG-3の接写機能を検証する 深度合成モードがスゴイ 

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OLYMPUS TG-3の接写機能には、4つのサブモードがあります。

①顕微鏡
被写体に1Cmまで接近して撮影できます。
②深度合成
カメラが自動的にピント位置をずらした複数枚の画像を撮影し、それを合成した深度の深い画像を記録できます。
最初の一コマ目と合成画像の1枚の計2枚が記録されます。
③フォーカスブラケット(BKT)
カメラが自動的にピントをずらした複数枚の画像を撮影できます。
詳細設定は、◦ 撮影枚数設定…10枚 / 20枚 / 30枚 ◦ 撮影のピント位置の間隔設定…狭い / 標準 / 広い の選択ができます。
④顕微鏡コントロール
被写体のモニター表示倍率を変更できます。撮影距離が1Cmの時の表示倍率をモニターに表示します。

実際に各モードで撮影した画像を比較してみたいと思います。

顕微鏡モードで撮影した画像を紹介します。
かなり近づいて撮影ができます。
ハムシは全長5mm位しかありませんが大変大きく写すことができます。
ピントは最も高い部分しか合っていないので周りがボケています。
セミの幼虫です。
同様に一部分にしかピントが合っていません。
周りがボケています。


深度合成モードで撮影した画像です。
一度シャッターを押すと自動で数枚の撮影を行って、自動で深度合成された画像を作ってくれます。
右側が深度合成された画像です。
深度合成モードの撮影一枚目の画像が左側になります。
比較すると周囲のボケが少なくなったのがわかります。


セミの幼虫は足の細かな部分まで鮮明に写し込まれています。細かな毛もハッキリとわかります。
このレベルの画像がモード設定と一回のシャッター操作で撮影することができます。
大変すごいカメラ性能です。感動してしまいました。
この機能はTG-3から搭載されていますから、中古で購入する場合はTG-1・TG-2を買ってはいけません。
おすすめの機種 TG-5はこちら 最新機種はTG-6になります。

 

TG-3で撮影した撮影し、深度合成ソフト「Combine ZM」を使用して作成した画像

 

 

フォーカスブラケット(BKT)モードです。
カメラが自動的にピントをずらした複数枚の画像を撮影できます。
シャッターを一度押すと連写が始まります。
撮影枚数設定は10枚 / 20枚 / 30枚。撮影のピント位置の間隔設定は狭い / 標準 / 広い の選択ができます。
こんな感じで複数のピントをずらした画像が撮影されます。
この画像は画像編集ソフトを使用して深度合成を行うためのモードです。

これがソフトを使用してフォーカスブラケットモードで撮影した20枚の画像から深度合成をした画像です。

TG-3の深度合成機能もすごいのですが、フォーカスブラケットモードで撮影した複数枚の画像を画像編集ソフトで深度合成をすると更に細部までピントの合った画像を作ることができます。

この画像は、深度合成ソフト「Combine ZM」を使用して作成しました。
CombineZMは無料のフリーソフトで最も精度の高い画像が得られる優れたソフトです。
以前は公式サイトからダウンロードができましたが、現在は公式サイトが閉鎖されてしまいました。
使用してみたい方は CombineZM で検索してダウンロードができるサイトを探してみてください。
CombineZP が最終更新された最新のソフトになります。こちらを使用してもよいと思いますが、わたしはまだ使ったことがありません。

顕微鏡コントロールモードは被写体のモニター表示倍率を変更できます。
カメラのズーム機能を使わずにボタン操作だけで倍率変更が可能です。
高倍率では画質が粗くなります。


これがTG-3の接写機能になります。
深度合成機能は画像編集ソフトを使わなくても簡単に深度合成が行えますからとても便利です。
また、深度合成の出来栄えも自動とは思えないレベルになっています。

花や虫などの小さなものを撮影するのに、とても適したカメラです。
防水機能もありますしボディーも堅牢ですから屋外での取り扱いに気を使うこともありません。
(軽く水で汚れや埃を落とすことも可能です。)

興味のある方は是非購入してください。おすすめします。

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