みんなが学校に集まって集団で勉強する必要性は何か? 集団になる事で何が起こるのか?

この記事をシェア

感染症の流行防止のために学校が臨時休校になっています。
学校施設に集まって集団で学習することの必要性を見直して、少子化・教師不足・イジメの問題等も解決できるような新しい仕組みを作る良い機会ではないのでしょうか。


わたしは、座学で学べる学科は全てオンライン授業にしたほうが良いと思っています。
児童・生徒は同じ授業を何時でも何処でも何度でもインターネット環境があれば受けることができる。
同一の先生の授業を受けることができるので、教師の技量や力量、経験の差による授業を受ける生徒の不平等はありません。
児童・生徒全員が平等に授業を受けることができます。


生徒が最も理解できる授業をオンラインで配信すれば、各学校毎に教師が授業する必要はありません。
例えば新任の教師の授業を受ける生徒とベテランの教師の授業を受ける生徒のように、通った学校によって児童・生徒は教師や授業を選ぶことはできません。
しかも授業は1度しか受けられません。
確実に授業による差があります。
体調不良で休めば、休んだ日の授業は受けることができないまま過ぎてしまいます。
落ちこぼれと言われる児童・生徒は、教師の教え方や1回だけの授業で理解できなかったからではないでしょうか。
今の学校の仕組みの授業で理解できない児童・生徒は置き去りにされます。
授業だけで理解出来た児童・生徒、自ら理解するように予習や復習した児童・生徒、学習塾で別の教師から教えてもらい理解した児童・生徒はテストで良い点数を取る事が出来ますが理解できない生徒はテストで良い点数を取る事が出来ません。
個人の能力もあります。本人の姿勢もあります。家庭環境も違います。
差が出て当然です。
児童・生徒の学力に差が出やすく順位を付けることが容易な仕組みが現在の学校です。

教える力にバラツキのある教師から、個人差があり育った環境が異なる児童・生徒が学校に集まって集団で1度だけの不平等な授業を受ける仕組み。
教師や児童・生徒の差を平等にすることができるのがオンライン授業です。
自分が授業を受けたいと思った時に授業を受ける事が出来る。
学校に行かなくても自宅や屋外でもインターネット環境があればどんな場所でも授業を受ける事が出来る。
学校の1度だけの授業で理解出来なくても理解できるまで何度でも授業を受ける事が出来る。
自分に勉強をする気持ちがあれば勉強ができる環境がオンライン授業・オンラインスクールです。

わたしは学校が必要ないとか、学校を無くそうとは思っていません。
教師不足で児童・生徒たちが本来受けるはずの教育を受ける事が出来ない現状を無くしたいのです。
教師が足りていないのならその人数で児童・生徒たちに充分な教育ができる方法を検討するべきです。
企業は少子化による労働者不足の対策として、AIやロボットの導入や新しいシステムの導入によって事業継続を進めています。
教育現場・学校も同じです。
変えていかなくてはいけない時期が来ているのです。
教師が不足していることは逆に従来の仕組みを変えるのにとても良い時期なのです。

でも、本当に教師は不足しているのでしょうか?

1960年頃の全国の児童数は約1000万人、2019年は約640万人と36%も児童数が減っています。
(文部科学省が1950年~2019年まで1年ごとに調査している学校基本調査より)

1960年頃の小学校の教員数は約35万人、2010年以降は約42万人以上と20%以上教員数は増えています。
(文部科学省が公表している、文部科学省統計要覧のデータより)

児童・生徒は減っているのに教師は増えている。
それでも教師は不足している・・・?
わたしが小学生だった1960年代は、教師1人で約29人の児童を教えていました。
2010年以降は、教師1人で約15人の児童を教えています。
人数的に比較をすると、わたしは今の小学生の約半分しか教師に教えてもらう事が出来なかったことになります。
今より1960年代のほうが教師不足だったのではないでしょうか?

座学で学べる学科は全てオンライン授業でいいと思います。
学校では「勉強をすることが目的」であること、勉強が面白く楽しい事であることを教師が児童・生徒に教える授業をしてほしいのです。

なぜ勉強をするのか?
この目的が教師も児童・生徒もわかっていない。
教師は児童・生徒に勉強を教える目的を再度認識をする。
そして児童・生徒に「勉強することが目的」だと認識してもらう授業をしてほしいと思います。
面白くて楽しいから勉強をする。知る喜びを感じるための授業です。
教科書に書いてあることは動画配信のオンライン授業で充分です。

辛かったり面白くないことは誰でもやりたくはありません。
我慢をして勉強して良い高校や大学、官僚になる事や良い会社に入る事が目的であれば、学校に合格したり会社に就職したら勉強は終わりです。
我慢強く勉強することができる人や、能力が高く我慢しなくても勉強ができる人だけが勉強をする。
これでは面白く楽しく勉強はできません。
だからこそ「勉強することが目的」だと教師も児童・生徒もしっかりとわかっておくことが必要なのです。
知る喜びを感じる事が出来る児童・生徒への成長を促す役割が教師です。
「勉強することが目的」であることを、教師が学校で児童・生徒に教える。
勉強することが楽しくて仕方のない気持ちを伝える。

それ以外にも集団でしかできない教育は学校で行う。
チームでのスポーツ、グループでの創作活動などを、学年を超えた集団で行う。
学年を超え多くの人と接することで成長する。

オンライン授業を行うと児童・生徒が学校で学ぶ時間は少なくなります。
従来学校で過ごしていた時間の半分程度が学校で学ぶ時間になりますから午前と午後で学校に通う児童・生徒を分け、給食の時間をコアタイムとして児童・生徒全員が集まる時間にする。

わたしは、こんなふうに学校の仕組みを変えることを考えています。
こんな学校ができたらいいなと思っています。

少子化や教師不足、イジメ問題が解消される新しい学校の仕組みです。

この記事をシェア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください