バイオリンムシ(提琴虫)は、オサムシ科に属する昆虫です。
ウチワムシ(団扇虫)とも呼ばれます。
「バイオリンムシ」および「ウチワムシ」という和名の由来は、特異な外見がバイオリンや団扇に似ていることから命名されました。
英名であるViolin Beetle、Fiddle Beetle、Guitar beetleも外見をリュート属の弦楽器に見立てたことに由来した名称です。
(Violin=バイオリン Fiddle=フィドル Guitar=ギター・フィルドは英語でバイオリンの事を指します。バイオリンはイタリア語です。)
インドネシア、マレーシアの熱帯雨林に生息しています。
体長が10cm、横幅5cmにもなる大型の甲虫、体の厚さは5mmと薄く、この薄っぺらい体により木の隙間に身を潜ませることができます。
長い頭部を持ち触角もとても長く、脚も長いです。
前翅は茶色の翼状構造になっています。
羽が異形で飛行能力はないように見えますが、上翅の下に薄い大きな下翅があり飛ぶことができます。
見た目が奇妙なため19世紀、パリの博物館はおよそ1,000フランもの大金を投じてこの標本を購入したことがあります。
当時の1フランは日本円で1,000円程の価値がありましたから、1,000フラン=1,000,000円(100万円)になります。
日本でも1匹1万円もした時期がありましたが現在では1,000円程度で購入できるようになりました。
この画像のバイオリンムシは2002年に未展足標本1,000円で購入しました。
サルノコシカケを穴を開けながら食べ、その穴に潜んでサルノコシカケにやってくる虫も捕食しています。
危険を察知すると、お尻からアンモニア臭のする毒液を噴射します。
採集データ
購入日・ 2002年3月
採集地・マレーシア キャメロンハイランド
撮影データ
カメラ・OLYNPUS TG-3
撮影モード・フォーカスBKT(撮影枚数30コマ・標準)、LED発光、露出補正0.0、WBオート、ISOオート、3200×2400(4:3)
画像編集ソフト・CombineZM、PaintShop Pro X8
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