ヒメアメンボ

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アメンボ(水黽、水馬、飴坊、飴棒)は、昆虫綱半翅目アメンボ科の総称です。
「アメンボ」は、アメンボ科の1種 (Aquarius paludum) 別名ナミアメンボの和名です。
体長は3mm~26mmと水面で活動するカメムシ目としては最大です。

(画像はヒメアメンボ)

前脚は短く中脚と後脚は非常に長いのが特徴です。
特に中脚は体長を著しく超えるほどの長さがあります。
脚の付け根は、中脚と後脚は接しているが、前脚は離れています。
脚先には短い毛が密生していて、足先の毛だけを水面につけて、毛が水を撥く表面張力を利用して水面に浮かびます。
中脚の運動で推進し、後脚で方向を定めて、水面を滑走します。
体色は地味な黒ないし赤褐色で淡色の条紋をもつこともあるが目立ちません。

ほとんどは淡水生ですが、海生のウミアメンボもいます。

全て肉食で水面に小動物や死骸が落ちると、すばやく接近して前脚で捕獲し針のように尖った口器を突き刺して吸汁します。
突き刺した口器から消化液を注ぎ込み溶けて液状になった体組織を吸汁する体外消化をしています。


ヒメアメンボ (Gerris latiabdominis)

体長は8–10mmで、アメンボ(ナミアメンボ)よりひとまわり小さく、メスの方が心持ちオスより大きいです。
北海道~九州・朝鮮半島・中国・極東ロシア・台湾に分布しています。
主な生息場所は水田、水たまり、明るい池などです。
田植えの頃の水田にいるアメンボは大抵はヒメアメンボだと思われます。

年1化、卵期間は7日ほどで幼虫期間は3週間ほど、成虫になると夏頃に休眠に入り越冬します。
羽化後は休眠しないと繁殖ができません。
成虫は夏頃に休眠して翌春まで生きて繁殖を行います。

水面に落ちた昆虫、魚などの死体などで動物質の物なら何でも餌にします。
数日間にわたって餌を切らすと共食いします。
石、水草などなんにでも産卵します。

 

採集データ
採集日・ 2001年5月6日
採集地・岐阜県 美濃市
撮影データ
カメラ・OLYNPUS TG-3
撮影モード・フォーカスBKT(撮影枚数30コマ・標準)、LED発光、露出補正0.0、WBオート、ISOオート、3200×2400(4:3)
画像編集ソフト・CombineZM、PaintShop Pro X8

 

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