カナブン

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カナブン(金蚉、金蚊)は、コウチュウ目コガネムシ科ハナムグリ亜科に属する昆虫でやや大型のハナムグリの一種です。
特に金属光沢のあるものを通称として「カナブン」と呼ぶため、アオドウガネやドウガネブイブイなどと混合されることがあります。

日本では本州・四国・九州のほか、佐渡島・伊豆諸島・隠岐諸島・対馬・壱岐島・五島列島・種子島・屋久島・黒島に生息します。
朝鮮半島・済州島・中国大陸にも見られ低地から山地まで全般的に生息しています。

大型のハナムグリで、頭部は四角く背面が平らになった形をしています。
全身に緑褐色の金属光沢があり、金属光沢には緑色や銅色のいくつかの型があります。

飛行能力に優れています。
飛び方は特徴的で、飛翔時に前翅の外側を僅かに持ち上げると、多くの甲虫のように開かなくても側面に隙間ができます。
この隙間から後翅を伸ばし、前翅を閉じたまま後翅を羽ばたいて飛ぶことができます。

腐熟した果実やクヌギ、コナラ、アキニレ、シラカシ、ヤナギ、アカメガシワなどの広葉樹の樹液を餌とします。
越冬能力を持たないため、成虫の活動期間はひと夏のみの1か月程度です。
幼虫はクズ群落などの乾燥した環境に生息し、腐植物を食べて育ちます。

 

 

 

採集データ
採集日・ 2001年8月
採集地・愛知県 江南市
撮影データ
カメラ・OLYNPUS TG-3
撮影モード・フォーカスBKT(撮影枚数30コマ・標準)、LED発光、露出補正0.0、WBオート、ISOオート、3200×2400(4:3)
画像編集ソフト・CombineZM、PaintShop Pro X8

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