コリメート法で顕微鏡写真を撮る ミクロの世界を画像に残す TG-3

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コリメート法とは、顕微鏡をカメラレンズ(デジカメ・スマホ)でのぞき撮影する方法です。
カメラと顕微鏡があれば、だれでも手軽に顕微鏡写真の撮影ができます。
簡単な撮影は顕微鏡の接眼レンズにカメラのレンズを押し当てるだけです。
何度も安定した撮影をするのであれば顕微鏡へのカメラの固定が繰り返し同じようにできるようにしたほうが良いです。
固定のための顕微鏡アダプターが顕微鏡メーカーやカメラメーカーから発売されています。
安価なスマホ用のアダプターもあります。

カメラを三脚で固定をしてカメラと顕微鏡のレンズの間に光が入らないように黒い紙を使って覆う方法もあります。

顕微鏡へのカメラの固定方法や、顕微鏡とカメラの相性を見るためにカメラの設定を変えながら撮影を繰り返して、最適な撮影条件を見つける事が出来ればシャッターを押すだけで安定した撮影が可能になります。

わたしはニコンとオリンパスの顕微鏡を保有しています。

2台とも双眼実体顕微鏡です。
ニコン製の顕微鏡にはズーム機能はありませんが、オリンパス製にはズーム機能がありますから主にオリンパス製顕微鏡SZ4045を使用しています。
オリンパス製顕微鏡SZ4045の本体ズームは0.67x~4.0x 接眼倍率は30x 総合倍率は2.01~120倍になります。
1998年頃の物ですが使用頻度も少なく状態はとても良いです。
このオリンパスの実体顕微鏡に、使用しているデジカメ オリンパス TG-3を固定できるようにして撮影しようと思います。

オリンパス Tough メーカーサイト

市販のアダプターを購入せずに、固定用のアダプターを紙管と紙箱で自作することにします。
紙管は内径が顕微鏡の接眼レンズの径に丁度合った網戸用の網が巻かれていた芯を使います。
カメラを保持するベースはチョコレートが入っていた箱を使用します。
カッターナイフとサークルカッターで切り出します。
両面テープとマスキングテープで切り出した紙管と箱を固定して、こんな感じに出来上がります。

実際に取り付けてるとこんな感じです。ほぼイメージ通りです。
それでは撮影してみます。簡易的なものですが充分に使えます。
輪ゴムでベースに固定をすると更に安定します。

実際の撮影画像です。
コジャノメ(2003年8月 愛知県一宮市にて採集)赤丸部分を顕微鏡で拡大撮影。

 

撮影データ
カメラ・OLYNPUS TG-3
撮影モード・フォーカスBKT(撮影枚数30コマ・標準)、LED発光、露出補正0.0、WBオート、ISOオート、3200×2400(4:3)
画像編集ソフト・CombineZM、PaintShop Pro X8

 

顕微鏡倍率2.01倍×デジカメ光学ズーム倍率1倍=2.01倍
顕微鏡倍率120倍×デジカメ高額ズーム倍率1倍=120倍

画像内の赤丸部分が拡大部分になります。
ピントが甘くボケていますが、120倍まで拡大するとウロコ状の鱗粉がわかります。
カメラの倍率が4倍まで拡大できますから顕微鏡の最大倍率120倍と合わせると最大で480倍までの拡大ができます。

きれいな画像が撮影できるように、カメラの設定を変えながら最適な撮影条件を見つけたいと思います。

 

ペンタックス Q7 を使用したコリメート法はこちらから。
コリメート法で顕微鏡写真を撮る ミクロの世界を画像に残す Q7

 

コリメート法で動画撮影しています。

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