かぜとウイルス

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わたし達は、よく風邪をひいたと言います。
熱、クシャミや咳、鼻水、等の症状が出ると病院に行きます。
先生に症状を話すと風邪と診断されます。
多くは冬場の寒い時期に風邪をひきますが、夏風邪と言って暖かい時期にもかぜをひきます。

一般的な風邪の症状は主にウイルスが原因です。

風邪の原因となる代表的なウイルス

①インフルエンザウイルス

一般的にインフルエンザと呼ばれる風邪を引き起こします。
高熱が出て、全身に関節痛や倦怠感などの症状が出ます。
スペイン風邪・アジア風邪・香港風邪・ソ連風邪は全てインフルエンザウイルスが原因の風邪です。

②ライノウイルス

冬に流行する風邪の原因です。
鼻水やのどの痛みなどの症状を引き起こす“鼻かぜ”の代表格です。

③アデノウイルス

冬から初夏にかけて流行する風邪の原因です。
へんとう炎や肺炎、結膜炎や嘔吐・下痢などの症状を引き起こします。

④エンテロウイルス

夏に流行する風邪の原因です。
のどの痛みや高熱、咳などの症状を引き起こす“夏風邪”の代表格です。

⑤コロナウイルス

一般的には“鼻かぜ”を引き起こします。
SARSやMARSは感染力の強いコロナウイルスです。
中国から世界中に蔓延している新型コロナウイルスも同じです。

そのほかにもRSウイルス・エコーウイルス等のウイルスが風邪の原因になっています。


600万年前からウイルスも人間も一緒に存在していたと考えられます。
ただ、ウイルスの存在を人間が知ったのは20世紀の半ばになります。
電子顕微鏡でないとウイルスを見る事が出来なかったので人間は20世紀の半ばまでウイルスを知ることはありません。

人間は病気(ウイルス・細菌)によって600万年絶滅することなく生き続けてきました。
しかし、グローバル化によって世界中に病気が短期間に広がる仕組みが出来ています。
現在では年間14億人の人が旅行や仕事で世界中を移動しています。
移動者数も移動時間も昔とは全く違っていますから、病気(ウイルス・細菌)の蔓延する速度が増しています。
この状態では人間は病気(ウイルス・細菌)によって多くの人が命を落とします。
人類絶滅はしないと思いますが、今までの仕組みが変わってしまうくらいの人が死ぬ可能性があります。


これまでの「伝染病予防法」では感染症を取り巻く状況の激しい変化に対応が難しくなったことにより、1999年4月1日から「感染症法(正式名称:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)」が 施行され感染症予防のための諸施策と患者の人権への配慮を調和させた感染症対策がとられています。

「感染症法(正式名称:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)」によるウイルスの分類

  • 一類感染症

感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点からみた危険性が極めて高い感染症

エボラ出血熱・天然痘

  • 二類感染症

感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点からみた危険性が高い感染症

MARS・SARS・鳥インフルエンザ

  • 三類感染症

感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく 総合的な観点からみた危険性は高くないものの、特定の職業に就業することにより感染症の集団発生を起こしうる感染症

  • 四類感染症

人から人への感染はほとんどないが、動物、飲食物などの物件を介して人に感染し国民の健康に影響を与えるおそれのある感染症

狂犬病・デング熱

  • 五類感染症

国が感染症発生動向調査を行い、その結果に基づき必要な情報を国民や医療関係者などに提供・公開していくことによって、発生・拡大を防止すべき感染症

風疹・エイズ

  • 新型インフルエンザ等感染症

新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするインフルエンザであって、
一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、
当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められているものをいう。

新型インフルエンザ

  • 指定感染症

一~三類および新型インフルエンザ等感染症に分類されない既知の感染症の中で、一~三類に準じた対応の必要が生じた感染症(政令で指定、1年限定)

新型コロナウイルス

現在、世界中に広がっている新型コロナウイルスは、
感染力や罹患した場合の重篤性などに基づく総合的な観点からみた危険性が高い二類感染症に指定されたMARSやSARSと同じコロナウイルスです。

コロナウイルスはインフルエンザと同じようにウイルスの変異が早くなっています。

SARSコロナウイルスは2002年に確認されてから今日までワクチンはありません。
MARSコロナウイルスは2012年に確認されてから今日までワクチンはありません。
この二つの新型ウイルスの感染爆発から既に8~18年が経っていますがワクチンは研究段階のままです。

インフルエンザと同様にコロナも「感染症法(正式名称:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)」に

  • 新型コロナ等感染症

新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするコロナであって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められているものをいう。

新型コロナ

として法改正をすることで、国立感染症研究所でワクチンの研究を国策として進めワクチンを早く完成させて予防接種ができるようになることを希望しています。

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