わたしたちは、何を食べてきたのか 何を食べたらよいのか

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パソコンに向かっている生活が1年ほど続き、体重が85Kg (身長162cm)になってしまいました。
最も太っていたときは88kgでしたから、未知の領域まではあと3kgほどあります。
当然ですが太ったことで、着ることのできる服が少なくなり、限られた服しか入らなくなります。
お気に入りの服やファッションスタイルがあるわけでもなく、服は着ることができれば何でもよいと思っていたのですが、その着ることができる服が減っていきます。
(これはまずい・・・。)

それ以上に以前には無かった体調不良が気になり始めます。
年齢的なこともあるのでしょうが、太ったことで「背中が痛い。」「食後眠くて仕方がない。」「お腹の調子が悪く、慢性的な下痢。」などの体調面で以前とは違った症状が現れ始めます。
なんとなく、このままではいけないと思ってはいましたが、ダイエットをしようなんて考えていませんでした。

しかし、そんなわたしが2020年10月10日から自らの意思でダイエットを始めることになります。

様々なダイエット方法がありますが、これまでどのダイエット方法も納得してやってみたいと思う方法がありませんでしたからダイエットをしませんでした。
しかし、これから始める糖質制限ダイエットは私自身が十分に納得して実際に試してみたい。
やってみたいと思った方法です。

糖質制限によるダイエットがどんな方法なのか、なぜ糖質制限を始めようと思ったのか。
説明していきます。

わたしが、糖質制限を始めるきっかけとなった1冊の本が 宗田哲夫 著『ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~』(光文社新書)です。
この本を読んで考え始めたのは人間の体の仕組みです。

コレステロールは肥満の原因ではない 肝臓が脂質を調整する

わたしたちの体は脂質を摂りすぎると、肝臓が脂質の量のバランスを取り体内の脂肪には影響がなく脂質が脂肪として蓄えられることはありません
少し前まで、脂質の一種のコレステロールの取りすぎが肥満の原因のように言われていました。
卵は一日1個までとか、タコ、イカ、エビはコレステロールが高いので注意したほうが良いとか・・・、コレステロールゼロと表示された食品も多くありました。
しかし、肝臓によって脂質を調整しバランスをとる機能があることが解明されると2015年4月1日に厚生労働省がコレステロールの摂取制限を撤廃しました。
コレステロールは肥満の原因ではなかったのです。
この頃に刷り込まれた、「コレステロール=肥満の原因」は今でも信じている人が少なくないはずです。
わたしも、卵はたくさん食べてはいけないと最近まで思っていました。
いつの間にか、テレビや雑誌、新聞で取り上げられていた「コレステロール=肥満の原因」は見たり聞いたりしなくなりました。
しかし、「コレステロール=肥満の原因」は間違っていたという報道をわたしは見たことがありません。
宗田哲夫 著『ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~』を読んで初めて知ったのです。

体の仕組み 糖 → 脂肪 飢餓に備える

わたしたちの体は糖質を摂りすぎると、糖質を脂肪に変化させて蓄える仕組みになっています。
体についた脂肪は体内に蓄えられた糖質であり、いつ来るのかわからない飢餓に備える体の仕組みなのです。

昔の人たちは、糖質の多い食べ物が多く手に入る時期に集中して大量に食べ糖質を脂肪として体に蓄える。
食べ物が手に入らない時に体に蓄えた脂肪をエネルギーにして生きる仕組みを手に入れたのです。
糖質の多い食物は、穀物やイモ類の植物です。
季節が来ると実を付け、その時期にだけしか食べることができません。
保存方法や加工技術の無かった頃は、食べることで体内に脂肪として貯蔵し保存したのです。

わたしたちの祖先は何を食べて今の体の仕組みができたのか?
わたしたちは食べるべきものを食べていれば肥満や生活習慣病にならないのではないのか?
これまで食べてこなかったものを食べた結果が肥満や生活習慣病の原因ではないのか?

わたしたちは、何を食べてきたのか  259 : 1

およそ1万年前まで、人類は狩猟と採集、漁労で食料を得ていました。
人類はおよそ260万年の間、野生の動植物を食べながら進化してきたのです。
そして、1万年前に農耕が始まり農作物を中心とした食生活に変化していきます。
259万年続いた狩猟や採集の食生活によって出来上がった体の仕組みが、農耕による農作物を主とした1万年程の食生活で人体が適応し進化するには短いのではないのか・・・?
現代の食生活に体の仕組みが適応していないことで、病気や肥満が増えているのではないのか?
そんな疑問から生物としての人間の原点を見直すことで、現状の食生活による問題点を洗い出す動きが活発に行われています。


米コロラド州立大学のローレン・コーデイン氏は、世界各地に残る狩猟採集民の食習慣を調べ、彼らの73%が摂取カロリーの半分以上を肉から摂っていることを明らかにします。
狩猟採集民の彼らが昔から高血圧や動脈硬化、循環器系の病気になりにくかったという事実です。
人類が調理と農耕を始めた後に食べるようになった乳製品や豆類、穀物を避け、狩猟採集時代のような脂肪分の少ない肉と魚をたっぷり食べる食生活を送れば、
心臓病や高血圧、糖尿病、がん、そして、にきびに至るまで、現代人を悩ます“文明病”を予防できると主張とています。
著書『The Paleo Diet(パレオダイエット)』で旧石器時代の食習慣にならった独自の食事法を提唱しています。


人骨や化石を調べ、その特徴から日本人の形成過程などの人類の進化を解明する研究をする、
国立科学博物館の名誉研究員で人類形態進化学を専門とする馬場悠男氏は、農耕が始まるずっと前から炭水化物を多く摂取していたと言います。
炭水化物源としてイモ類は昔からいわれていますが、近年はクリやドングリ、トチの実などの堅果類もよく食べていたことがわかっています。
イモよりも長期の保存が可能なので、秋にたくさんのドングリを採集して冬に備えて貯蔵をしていました。
ドングリの貯蔵をした穴の遺跡がいくつも発見されています。
約5500年前~4000年前の集落跡である青森県の三内丸山遺跡ではクリを栽培もしていました。
1万年前から始まっていた農耕の一つと考えられます。


人間の進化  1万年で人間は進化できたのか

人類は生活環境に適応して食生活を変えて現在まで生き続けてきました。
貝が多く獲れる場所であれば貝を食べ、シカが獲れればシカを食べ、ドングリが採れればドングリを食べ、その土地や季節によって食べることができるものを食べていたはずです。
人類は狩猟や採集によって食べられるものは何でも食べて命を繋いできたのです。
農耕が始まり安定的に農作物を手に入れることができるようになると、肉から農作物へと摂取カロリーの比率が変わっていきます。
259年続いた肉主体の食事で作られた体の仕組みは1万年で変わるのでしょうか?
脂質やタンパク質をエネルギーとして生きてきた人間が、わずか1万年で糖質を主のエネルギーにすることができるように進化できるのでしょうか?


「私たちは今でも進化しているのか?」マーリーン・ズック著には、
ハワイのコオロギが天敵から身を守るために、突然変異により羽音を出す器官を消失し5年で鳴かないように進化したことを挙げ、
進化には、何百万年という途方のない時間がかかるという考えは間違っていると言っています。


閉鎖的な島に生きるコオロギが5年で進化したことを、人間に置き換えて考えてみましょう。
暖かい場所に住むコオロギは1年の間に4回程度世代が変わっています。
5年間で20世代の世代交代が行われたことになります。
人に置き換えれば、平均寿命を50歳で計算すると1000年かかります。
しかも、コオロギは突然変異という偶然と狭い範囲での交配によって進化をしています。
コオロギは1日100~200個の卵を産みます。
コオロギの寿命は成虫になってから40日程ですから、毎日150個の卵を20日間産むとすると3000個の卵を1匹のコオロギが生みます。
当然すべての卵が孵化し成虫になることはありません。
しかし、成虫になった1匹のオスが突然変異によって鳴かなくなったことで生き延びたコオロギであれば、その遺伝子が次の世代に受け継がれ更に生存率が上がり鳴かないコオロギが増えていきます。

人間は一人の子供が生まれその子供が突然変異によって糖質をエネルギーとすることができたとしても次の世代にその進化を伝えるには50年かかります。
更には、その進化した遺伝子を持った人間が増えていくには何年必要になるのでしょう。
虫たちの繁殖力が突然変異を短期間で起こし、わずか5年間で増殖を繰り返し進化を成し遂げたのです。
人間の繁殖力では突然変異の確率が低く進化の速度も遅い。
仮に突然変異で進化した人間が生まれても世界中に増えるには1000年では足りないでしょう。
人間と昆虫では、体の構造や繁殖力において異なることが多く一緒にすることはできません。
そう考えると、人間の進化には何百万年の時間がかかるのかもしれません。
しかし、突然変異の確率や進化の速度に差はあっても人も虫も突然変異や進化は同じです。
そして、環境の変化に対応できなければ絶滅してしまいます。

259万年の間、脂質やタンパク質をエネルギーとして生きてきた人間が、糖質をエネルギーにする食生活の変化に対応できるように進化をするのか、それとも・・・。
進化を待つよりも、食生活を変える方が早のです。
当然、わたしは突然変異で進化していませんから、現在の糖質の多い食物を食べ、糖質をエネルギーとして使いきることのない生活によって余った糖質は脂肪として蓄え続けられていきます。
この体の仕組みは、わたしが祖先から受け継いだものです。
食べる物が手に入らないもしもの時に備え脂肪を蓄え続けているのです。

いろいろな説や考えがあります。
しかし、人間が進化の過程で食べ続けていたものが大きく関わって体の仕組みが出来上がったと考えることが自然の流れのように思います。
現代の人類に受け継がれている体の仕組みは長い間の食生活で進化したものだと。
もし、長い間続いた食生活の転換点が現在だとすれば人類はこれから新たな進化を始めたばかりです。
肥満や生活習慣病を克服しながら新しい体の仕組みを手に入れるのは何百万年も先のなるのでしょう。

現在の食生活が肥満や病気の原因ではないのか

なぜ、多くの人が肥満や生活習慣病になっているのか?
その原因を知れば対策もわかります。

わたしは、現在の食生活を見直して糖質を制限した食生活を実践することにしました。
先ずは、現在の食生活で体に蓄えられた糖質=脂肪をリセットすることにします。


稲毛エルム歯科クリニック   長尾周格 院長ブログ

人類は700万年もの間、狩猟採集で生活してきた。
だから肉食に適応しているのだ、なんて言う人は、糖質制限系の推奨者に多いですね。
でも、それって本当にそうなのでしょうか?
人類を進化生物学の譜系から考察すれば、人類の祖先はおよそ1400万年~1200万年前にオランウータンと分化し、800万年~700万年前にゴリラと分化し、
700万年~400万年前にチンパンジー(またはボノボ)と分化したと考えられています。人間を含むこれら霊長類は皆、ビタミンCを体内で合成することができません。
そしてまた、人類を除くオランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボなどは、雑食性ですが主に果物を食べて生活しています。
進化の系統樹から考えれば、人間もまた、菜食よりの雑食性であると考える方がむしろ自然です。そしてまた、700万年前の人類の祖先もまた、現在の人間よりは、
むしろチンパンジーやゴリラに近かったと考えるべきでしょう。
その後の考古学的観察から考えられるのは、脳容積が急速に大きくなったおよそ200万年前のホモ属の出現(ホモ・エレクトゥス)くらいから、
肉食傾向が大きくなってきたと考えるのが自然でしょう。
その後は脳容積の増大とともに道具や行動様式も進化してきて、狩猟技術が向上し、より肉食寄りになったと考えられます。これは骨格形態の特徴のみならず、
石器などの道具の出現によっても裏付けられます。
しかしながら、現生人類は他の肉食動物が持っているビタミンC合成能を持たず、
また進化の過程から植物性食品(特に果実や堅果など)の適応も持ち続けていると考えることは、特に不思議な事ではありません。
ここから考えられるのは、糖質制限派が良く言う、
「人間は糖質の代謝に適応していない。その証拠に血糖値を上昇させるホルモンは複数あるが、血糖値を降下させるホルモンはインスリンしかないから」というセリフもまた、
説得力を失います。
というのも、オランウータン、ゴリラ、チンパンジーだって、血糖値を降下させるホルモンはインスリンだけなのですから。
結局何が言いたいのかといえば、深い考察も無く適当な話を語れば、信頼されなくなるということ。
一つ一つの事柄や疑問に対し、しっかりと調べていく事で、真実が見えてくることでしょう。

長尾院長のブログには、食や進化の記事が多くあります。
この記事も、わたしが糖質制限を始めるにあたり大変参考になり納得した内容です。


現在の食生活、人類の進化、人間の体の仕組みを知ることで、わたしに見えた真実は糖質制限です。
一冊の本との出会いから、今まで知らなかったことを知り、不思議に思ったことを調べ納得したことで糖質制限を始めます。

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