空気中には色々なものが含まれています 呼吸をすると色々なものが体に入り込んで来ます

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空気がキレイ・空気が汚いと言います。

空気がキレイか汚いかは
①粒子状物質・・・自動車排出ガスに含まれるマイクロメートル (µm) の大きさの固体や液体の微粒子
②一酸化炭素・・・炭素が燃焼する際、酸素が不十分な環境で不完全燃焼を起こすと発生する気体
③オゾン・・・地表付近で光化学オキシダントなどとして生成する物質
④二酸化窒素・・・NO2とも呼ばれ種々の物質の燃焼過程、硝酸等の物質の製造過程などでの副生成物として意図せず発生する物質
⑤二酸化硫黄・・・刺激臭を有する気体で亜硫酸ガスとも呼ばれ 化石燃料の燃焼などで大量に排出される硫黄酸化物の一種
これらの量で決めています。

「①粒子状物質、②一酸化炭素、③オゾン、④二酸化窒素及び⑤二酸化硫黄」は大気汚染物質と呼ばれ世界保健機関(WHO)が定義した物質です。

世界中で年間約700万人が大気汚染により亡くなっていると2018年にWHOは発表しています。
その原因は工場や自動車から出る排気ガスなどによる屋外の大気汚染だけでなく、
家の中で炭や薪を燃やして料理をする家庭が多い国においては、屋内で二酸化窒素をはじめとする大気汚染が起こってしまうということも報告されています。

世界大気質指数プロジェクト、 World Air Quality Index プロジェクトチーム 提供の大気汚染データ (R2.4.3)
日本の隣国の大気汚染の酷さがよくわかります。

空気には大気汚染物質の他にも様々な異物が混ざっています。

空気中の異物の種類や数は環境によって違います。

・交通量の多い道路の近くであれば排気ガスの影響を受けて空気中には粒子状物質が多く存在しています。微小粒子状物質PM2.5はニュースなどで取り上げられ問題になっています。
・山に杉が多く植林されている日本では杉花粉が飛散を始めると空気中にはスギ花粉が多くなります。空気中の花粉が多くなることで花粉症の症状が出ます。
・一般的な家庭のハウスダストにはダニやカビ、細菌が検出されています。ハウスダストが飛散すればそれらが部屋の空気中に含まれることになります。アトピー性皮膚炎などのアレルギーを発症する原因がハウスダストです。
・喫煙者がタバコを吸って吐き出した煙が部屋に蔓延するとタバコを吸わない人も受動喫煙してしまいます。受動喫煙は呼吸器系の疾病や肺がんの発症が問題になっています。
・学校のクラス内にインフルエンザに感染した人がいるとクラス内の空気にはインフルエンザウイルスが多くなります。インフルエンザは空気感染はしませんが、咳やクシャミなどによる飛沫が空気中に多くなることで感染します。

このように環境によってわたし達が吸っている空気は違います。
目に見えるもの、見えないもの、臭がするもの、臭いのしないものが空気には混ざっています。
呼吸をしないと生き物は死んでしまいます。
生き物に害のあるものが空気に含まれていると呼吸をすると死んでしまいます。
だからと言って、呼吸をしないと結局は死んでしまいます。

空気中に目に見えなくて臭いのしないものが含まれていると吸ってしまいます。
それが害の有るものなのか無いものなのかはわかりません。
空気だけではありません、生き物が体に取り込む全ての物に同じことが言えます。

わたし達は呼吸をしていろいろなものが混ざっている空気を吸っています。
様々な異物を体に取り込んでいます。

その中には細菌やウイルスもあります。
わたし達はそれらの細菌やウイルスを呼吸によって体に入れても必ず病気になるわけではありません。
わたし達は体に入った細菌やウイルスを免疫で死滅させて病気になる事を防いでいます。
毎日気が付かないままに、息をするたびに空気中にある細菌やウイルスと戦っているのです。
免疫の力が弱くなると細菌やウイルスがどんどん増えて病気になってしまいます。

空気中に含まれる大気汚染物質は細菌やウイルスと違って免疫では戦えません。
体に取り込んだ大気汚染物質や化学物質は体の外へ排出されればよいのですが体内に蓄積され体が弱っていきます。

わたし達は気にすることなく呼吸をして空気を吸い続けています。
生き続けるために呼吸をしています。
しかし、呼吸をすることで死へと近づいているのかもしれません。

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